2016年7月26日火曜日

7月末

糟谷茂男の弟、篤二の昔の話第19話を載せます。


7、(にな)とり
土用の牛の日には蜷の煮たのをたべた。蜷を食べると病気にならぬとか回虫(かいちゅう)が湧かないとかいった。とに角何かのまぢないであった。前の日川へいって魚籠へ一ぱいとった。一日砂を吐かすと母が煮てくれた。煮た蜷はにがみがそこしありうまかった。さざえの様に殻の中から腸ごとぐるりと出たがその腹だけを切って数かぎりなく食べた。蜷の殻はみどり色をしたのもあってうつくしかった。




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