2016年8月12日金曜日

音楽祭の準備


13日土曜日にある吉賀野外音楽フェスティバルの準備が着々と進んでいます。

楽しみです。



糟谷茂男の弟、篤二の昔の話第24話を載せます。

1、墓地
 夕方になると墓原(はかばら)へ提灯をともしにいった。綺麗に掃除のしてある墓の前には高い杭が二本打ってあって、それに竹が吊るしてあった。竹は二段のも三段のもあり、多いのになると五六段のがあった。夕方になるとこれに提灯を幾つも幾つもむすびつけて揚げるのである。そんなに多く灯すのは皆新盆の家であった。夕飯を早くすませ、いい着物をきて線香や供へ物をもって墓原へのぼっていった。墓原の草むらには大きな(がまがえる)が出ていてびっくりさせた。そうして暗くなるとともに提灯に一つ一つ灯を入れて竹の段に吊りあげた。故人の交際の多い家のは提灯もそれだけ多かったが貧しい家のも墓の前に二つ三つとともされていった。そうして丘の墓原中が灯った。賑やかな墓原の人であるに限らず灯はわびしく静かだった。
こちらの墓原に灯が入ると、はるか向こうの山墓でも同じくさびしい灯を入れた。

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